魔術師マイシェラのパスファインダー日記

D&D初心者がパスファインダーTRPGのプレイを日記風味につづってみました。

ラッパンアスクその5 奇襲

しばらく進むと、自然洞窟のようなエリアを道をつくるように川が流れていた。
川の向こうにいくか、道沿いに進むか、少し皆と相談をする。

結論としてはエアウォークを掛けて川を飛び越えて進むと、先人の骨が待っていた。
さっきみたいな骸骨戦士じゃなくて、偉大なる戦いをした戦士たちの骨だ。
おそらくは、矢折れ力尽き果てた方々に違いない。

 

そしてここで戦って果てた戦士たちの遺品なのだろうアイテムなどが散らばっていた。

まずは手をあわせ、神に祈りを捧げ冥福を願う。
そして、彼らの残した品々からウチが「言語理解のツインリボン」と
マダナイちゃんが「罠探索のゴーグル」を頂くことにする。
少し意地汚いけど、先人の力をお借りするということで納得しよう。

* * *

そして、再び道沿いに戻ると、「キャー助けてください!」という声が奥からする。
近い。おまけにどうやら年若い女性の声のようだ。

『いやー、くっそ怪しいんスけど』
『どうみても罠じゃねえのか、こんなところでうちらがきた途端に声とか』
『あー、ボタン踏むと声がする魔法とかありましたっけ』
『でもなあ、私たち善だからなあ』
『いくかあ』
『しかたないよねえ』
などと感情をまったく隠さず苦笑しあうPL会議の果てに

「だいじょうぶですか、今助けにいきますよっ!」
「しかし、声がする方向には土砂で道が半分うまっている!登攀が必要だぞ!」
「ええいそんなもの!」

と、剣をふりあげ、怒声をもってして土砂を登る前衛。
パラディンもかくやとリオネルとマルコが声をあげて走りかける。
我々は善いPTなので(サルビアちゃん除く)。

そこにいたのは一人の粗野な服装をした女性と、大量のダイアラットたち。!

「だいじょうぶですか!」と女性をかばうようにたつマルコ。
お人よしをあざ笑うかのように、「ええ、ありがとうございます!」といいながら
マルコをダガーで背中から突きさす!

「な、何をするんですか!?」
「つまりは、そういうことなんでしょうかね」
驚きの声を上げるマルコと予想してたかのごとく肩をすくめるリオネル。

さらに女性は『お前たち、出番だよ!』とネズミの言葉で掛け声をあげる。
使い魔のおかげで動物言語がわかるのはいいけど、こういうのは求めてない
さらに、リオネルとマルコという前衛のいなくなったこちら側にも大量のダイアラット!

「なにこれ、めっちゃピンチやん」
「囲まれちゃってるねえ」
「ネズミごときやと思っても10も20もおったらつらいわ!?」
のんびりと弓矢を構えるサルビアちゃんにツッコミを入れる。
「そう?」
くきりと首をかしげながら、彼女の弓から瞬時に合計6発の矢が放たれる。
次々に絶命の悲鳴をあげるダイアラットたち。
のんびりした顔で、こんな恐ろしい技前をするのだからすごい。
絶対に敵に回したくない。

「マイシェラ、降伏勧告してきて」
「あ、うん、わかった」
私の周りはマダナイちゃんとサルビアちゃんが守ってくれてる。
だから、えんやこらと小崖をよじ登ってネズミのおねーさんを目視しながら言う。

「えーっと、全力のファイアーボールを喰らいたくなかったら投降してくれへん?」
それなりにドスを聞かせて喋ってみたら、
グレーターピジョンがウォーターゲイザー食らったような凄い顔したおねーさん。
一目散ににげだす。そんなに怖かった? 傷つくわ~。

「やらせるかっ!」
とっさに足を払おうとするマルコの機会攻撃も受けながらも、
必死こいて通路の奥の階段を駆けぬけるおねーさん。
人間なのにダメージ減少があるのズルぅ~い。


* * *

「うちらみたいのが来るまでずっと待機しとったのかなあ……」
頬をぽりぽりかきながら、伏兵がいないかと通路の横穴を探ると、彼らの巣が見つかる。
探すと見つかるポーションや毒、こういうのはマダナイちゃんの専門やね。

「これパープルワームの毒・・・・」
毒の中でも、一際危なさそうな代物を探しあてる小さな専門家さん。
「なんでそないなもんがこんなところに……」
「わかんない。でるのかもね・・・」
そういうマダナイちゃんの顔は、まったく笑っていなかった……

次は二階層。パープルワームが出たらどないせいと……